Behind Yojodo
Behind “For the Nights You Try Too Hard to Sleep”
こんにちは。
薬膳師&鍼灸按摩マッサージ指圧師のクコです。
今日は少しだけ、養生堂の舞台裏のお話をしてみようと思います。
第一話
「がんばり過ぎて眠れない夜に」
実はこのお話には、ある漢方薬が隠れています。
それが「桂枝湯」です。
といっても、漢方薬の解説をしたくてこの物語を書いたわけではありません。
私が最初に描きたかったのは、「疲れているのに休めない人」でした。
本当はもう頑張れない。
だけど頑張ることをやめられない。
眠りたいのに眠れない。
そんな人です。
第一話のお客様も、まさにそういう女性でした。
桂枝湯は、漢方薬の世界では「やさしい風邪薬」として知られています。
体力のある人に使う葛根湯とは少し違い、弱っている人にも使われる処方です。
私は桂枝湯と聞くと、どこか張りつめていて、頑張り続けてしまう人の姿を思い出します。気づかないうちに肩に力が入り、少し冷えてしまったような人です。
だから養生堂の最初のお客様は
「胃が痛い人」でも
「咳をしている人」でもなく
「疲れすぎて眠れない人」になりました。
桂枝湯の主人公は桂枝くん。
……とはいえ。今読み返すと、桂枝くん。
思ったより目立っていません。
主人公なのに。
おそらく本人も「気づいていない」と思います。
大事なことなのでもう一度言います。
「気づいていない」
でも、それで良かったのかもしれません。
桂枝という生薬は、前に出て引っ張るというよりも
冷えて動きが悪くなったものに温かな風を通し、巡りを助ける存在です。
派手ではないけれど、気づかないうちに空気を変えている。
そんな役割です。
だから第一話でも、実は桂枝くん自身が活躍するというより
養生堂の空気そのものに桂枝湯の世界観を溶け込ませていました。
漢方薬そのものは出てきません。
けれど、お客様に出した料理も
交わした言葉も
店の静かな空気も。
全部まとめて、養生堂なりの桂枝湯だったのです。
その処方が持つ空気や優しさを物語の中で表現できたら。
そんな思いで書いたのが第一話でした。
これから舞台裏では、「実はあの話にはこんな処方が隠れていました」というお話や、キャラクター達のことなども少しずつ書いていこうと思います。
次回は、第三話に隠れていた漢方薬のお話をしようかなと思っています。
物語と一緒に、ゆっくり楽しんでいただけたら嬉しいです。
穏やかに、健やかに、笑顔あふれる毎日を♡
最後までお読みいただきありがとうございました。この物語がお気にめしましたら
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クコさん🍀
私、この第一話が大好きで、
私はみんなほど頑張れてないですが、
自分の中では本当にいっぱいいっぱいで、でもたいして何にもできてないんですがね。なんだか、この物語をよんだら肩の力がフッとぬけるんです🌱
この、桂枝のイメージは私の中で大地を想像しちゃいました🙌🏻
ステキなお話です。また読みたくなりました。これからもよろしくお願いいたします!